【プロが教える】掃き出し窓の防犯対策｜狙われやすい理由とおすすめ防犯アイテム7選

掃き出し窓は空き巣の侵入経路として狙われやすく、事前の対策が重要です。

この記事では、掃き出し窓が狙われやすい理由から、具体的な対策方法、おすすめの防犯アイテムまで詳しく解説します。

最後まで読んでいただければ、ご自宅の掃き出し窓の防犯対策を見直し、安全で安心な住環境を実現できます。

この記事でわかること

掃き出し窓が狙われる理由｜事前の備えの重要性

掃き出し窓は、空き巣にとって侵入しやすい場所になりやすく、事前の備えが大切です。

その理由として、掃き出し窓の構造や特徴が挙げられます。

この記事では、掃き出し窓が狙われやすい理由と、どのような掃き出し窓が特に危険なのかを解説していきます。

ぜひ、ご自宅の掃き出し窓の防犯対策を見直すきっかけにしてください。

侵入経路となりやすい掃き出し窓

掃き出し窓は、空き巣の侵入経路として利用されるケースが多く、警視庁のデータによると、一戸建て住宅への侵入経路として窓からの侵入が約4割を占めています。

特に掃き出し窓は、その構造上、足場を確保しやすく、人目につきにくい場所に設置されていることが多いため、空き巣に狙われやすいといえます。

掃き出し窓が空き巣に狙われやすい構造

掃き出し窓は、一般的に大きなガラス面で構成されており、簡単にガラスを割って侵入できる点が狙われやすい理由です。

加えて、掃き出し窓にはクレセント錠と呼ばれる簡易的な鍵が使用されていることが多く、ドライバーなどの工具で簡単に開けられてしまうことがあります。

構造	理由
大きなガラス面	ガラスを割って侵入しやすいため
簡易的なクレセント錠	ドライバーなどで簡単に開けられるため

狙われやすい掃き出し窓の特徴

掃き出し窓が空き巣に狙われやすいのには、いくつかの特徴があります。

特に、以下の3つの条件が揃っている掃き出し窓は、空き巣に狙われやすいため、早急な対策が必要です。

空き巣が使う侵入手口｜具体的な対策方法

掃き出し窓からの侵入を防ぐには、空き巣がどのような手口を使うのかを知り、それに対する適切な対策を講じることが重要です。

以下では、代表的な侵入手口とその対策について説明します。

防犯フィルムや補助錠など、具体的な対策を強調して解説していきます。

ガラス破り対策｜防犯フィルムの有効性

ガラス破りは、ドライバーなどで窓ガラスを割り、そこから手を入れてクレセント錠を開けるという古典的な手口です。

音が比較的大きく、時間がかかるため、近年では減少傾向にありますが、依然として注意が必要です。

対策方法	効果
防犯フィルム	ガラスの強度を高め、貫通に時間がかかるため、侵入を諦めさせる効果が期待できる
防犯ガラス	2枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟み込んだもので、破壊に時間がかかり、侵入を困難にする効果が期待できる
面格子	物理的に侵入を阻止し、ガラス破り自体を防ぐ効果が期待できる
補助錠	クレセント錠以外にもう一つ鍵を取り付けることで、侵入に時間がかかり、防犯効果を高める効果が期待できる
防犯アラーム	ガラスが割れる振動を感知して大音量でアラームを鳴らし、周囲に異常を知らせると同時に、犯人を威嚇する効果が期待できる
窓用防犯センサー	窓の開閉を感知して、警報音を鳴らす、または警備会社に通報するシステムで、早期発見につながる効果が期待できる
窓シャッター	窓全体を覆うことで、物理的に侵入を阻止し、ガラス破りを困難にする効果が期待できる
防犯カメラ	犯行の様子を記録することで、逮捕につながる可能性を高める効果が期待できる
防犯砂利	窓のそばに敷き詰めることで、犯人が歩く際に音を立てるため、侵入を抑止する効果が期待できる
防犯ステッカー	防犯対策をしていることをアピールし、犯罪を抑止する効果が期待できる

防犯対策として有効なのは、防犯フィルムです。

防犯フィルムは、窓ガラスに貼ることで強度を高め、ガラス破りを困難にします。

CPマークのついた防犯フィルムを選ぶと、より高い防犯性能が期待できます。

防犯フィルムは、空き巣の侵入を遅らせる効果があります。

補助錠｜二重ロックのすすめ

補助錠は、掃き出し窓に二つ目の鍵を取り付けることで、防犯性を高める対策です。

クレセント錠だけでは簡単に開けられてしまう可能性があるため、補助錠を設置することで、侵入に要する時間を大幅に増やし、空き巣を諦めさせることができます。

補助錠の種類	特徴
内付けタイプ	窓の内側に取り付けるタイプで、後付けが容易なものが多く、賃貸住宅でも設置しやすい
外付けタイプ	窓の外側に取り付けるタイプで、より高い防犯性が期待できる
面格子と一体型タイプ	面格子と補助錠が一体になっているタイプで、物理的な防御力が高く、デザイン性にも優れている
サムターン回し防止機能付き	サムターン回しという、ドアスコープなどを外し、特殊な工具で内側の鍵を開ける手口を防ぐ機能が付いている
暗証番号式	暗証番号を入力しないと開けられないタイプで、鍵を持ち歩く必要がない
指紋認証式	指紋認証で開錠するタイプで、暗証番号式と同様に鍵を持ち歩く必要がなく、セキュリティ性が高い
スマートロック連動式	スマートフォンなどで遠隔操作できるタイプで、外出先から施錠状態を確認したり、解錠したりできる

補助錠を選ぶ際には、サムターン回し対策が施された製品を選ぶことが重要です。

サムターン回しとは、ドアスコープや窓の隙間から工具を差し込み、内側の鍵を回して開ける手口です。

補助錠を設置することで、掃き出し窓の防犯性は格段に向上します。

防犯センサー｜異常を知らせる仕組み

防犯センサーは、窓の開閉やガラスの破壊を感知して、異常を知らせる仕組みです。

警報音を鳴らしたり、ALSOKやSECOMなどのホームセキュリティに通報したりすることで、早期発見につながります。

防犯センサーの種類	特徴
開閉センサー	窓やドアが開閉された際に反応するセンサーで、不法侵入を検知する
ガラス破壊センサー	ガラスが割られた際の振動や音を感知するセンサーで、ガラス破りによる侵入を検知する
人感センサー	人の動きを感知するセンサーで、不審者が近づいた際に反応する
熱線センサー	人の体温を感知するセンサーで、夜間や暗い場所での侵入者を検知する
マグネットセンサー	磁石の力を利用して、窓やドアの開閉を検知する
振動センサー	振動を感知して、窓やドアが破壊された際に反応する
赤外線センサー	赤外線を照射し、その変化を感知して、人の侵入を検知する
超音波センサー	超音波を照射し、その反射波を感知して、人の侵入を検知する

防犯センサーには、窓の開閉を感知するタイプや、ガラスの破壊を感知するタイプなど、さまざまな種類があります。

これらのセンサーを組み合わせることで、より確実に異常を検知できます。

防犯センサーは、空き巣に対する強力な抑止力となります。

面格子｜物理的な侵入阻止

面格子は、窓の外側に取り付ける格子状の構造物で、物理的に侵入を阻止する効果があります。

近年では、デザイン性の高い面格子も登場しており、防犯性を高めながら、住まいの外観を損ねる心配もありません。

面格子の種類	特徴
固定式面格子	壁に固定されているため、取り外しが困難で、防犯性が高い
可動式面格子	格子の角度を調整できるため、採光や通風を調整できる
目隠し面格子	格子の間隔が狭く、外からの視線を遮る効果がある
装飾面格子	デザイン性が高く、住宅の外観を美しくする効果がある
ステンレス製面格子	耐久性が高く、錆びにくい
アルミ製面格子	軽量で扱いやすく、デザインも豊富
アイアン製面格子	重厚感があり、デザイン性が高い
木製面格子	温かみのある雰囲気で、和風住宅に合う

面格子を選ぶ際には、格子の間隔が狭いものや、壁にしっかりと固定されているものを選ぶことが重要です。

また、工具で簡単に取り外せない構造になっているかどうかも確認しましょう。

面格子は、物理的な防御力が高く、空き巣対策として非常に有効です。

シャッター・雨戸｜強固な防御壁

シャッターや雨戸は、窓全体を覆うことで、防犯性を高める効果があります。

シャッターや雨戸を閉めることで、窓ガラスへの直接的な攻撃を防ぎ、侵入を困難にします。

シャッター・雨戸の種類	特徴
シャッター	窓や出入り口に取り付けられ、開閉できる金属製の覆いで、防犯性、防火性、断熱性、遮音性に優れる
雨戸	窓の外側に取り付けられ、雨風や日差しを遮るための建具で、防犯性、防火性、断熱性にも優れる
電動シャッター	スイッチ操作で開閉できるため、開閉が楽
手動シャッター	手で開閉するため、電気代がかからない
軽量シャッター	軽量で開閉しやすい
防火シャッター	火災の際に延焼を防ぐ
断熱シャッター	断熱効果があり、冷暖房効率を高める
防音シャッター	防音効果があり、騒音を軽減する

シャッターや雨戸は、防犯性だけでなく、台風対策にもなり、防災面でも有効です。

シャッターには、電動式と手動式がありますが、防犯性を重視するなら、電動式がおすすめです。

シャッターや雨戸は、住まいの安全性を高めるための強固な防御壁となります。

おすすめ防犯アイテム7選｜安心の住まいへ

掃き出し窓の防犯対策には様々なアイテムがあります。

この記事では、特に効果的な7つの防犯アイテムを紹介します。

防犯フィルムからホームセキュリティまで、各アイテムの特徴と選び方のポイントを解説します。

CPマーク付き防犯フィルム｜安全性の高い選択

CPマーク付き防犯フィルムは、警察庁が定める防犯性能基準をクリアした製品です。

窓ガラスに貼ることで、ガラスの強度を高め、空き巣によるガラス破りを困難にします。

項目	内容
CPマーク	警察庁が定める防犯性能基準をクリアした製品に付与されるマーク
効果	ガラスの強度を高め、ガラス破りを困難にする
選び方のポイント	厚さ、透明度、UVカット機能などを考慮
取り付け方法	専門業者に依頼するか、DIYで行う
価格相場	1枚あたり数千円〜

ALSOK・SECOM｜ホームセキュリティの検討

ALSOKやSECOMなどのホームセキュリティは、24時間365日体制で住まいを警備してくれます。

センサーが異常を感知すると、警備員が駆けつけ、必要に応じて警察や消防に通報します。

項目	内容
ALSOK	大手警備会社、幅広いプランとサービスを提供
SECOM	大手警備会社、個人宅向けプランが充実
サービス内容	24時間365日の監視、緊急時の駆けつけ、防犯設備の設置・メンテナンス
料金	月額数千円〜
選び方のポイント	ライフスタイルや予算に合わせてプランを選ぶ

防犯砂利・防犯カメラ｜周辺環境への配慮

防犯砂利は、歩くと音が鳴るため、侵入者を威嚇する効果があります。

防犯カメラは、侵入者を記録するだけでなく、犯罪抑止効果も期待できます。

項目	内容
防犯砂利	歩くと音が鳴る砂利、侵入者を威嚇
防犯カメラ	侵入者を記録、犯罪抑止効果
選び方のポイント	防犯砂利は音の大きさ、防犯カメラは画質や録画時間などを考慮
取り付け方法	防犯砂利は敷き詰めるだけ、防犯カメラは設置場所や配線などを考慮
価格相場	防犯砂利は1袋あたり数千円〜、防犯カメラは1台あたり数千円〜数万円

防犯ブザー｜手軽にできる防犯対策

防犯ブザーは、窓に設置することで、窓の開閉時に大音量で音を鳴らし、侵入者を威嚇します。

手軽に設置できるため、一人暮らしの女性や高齢者のいる家庭におすすめです。

項目	内容
効果	大音量で音を鳴らし、侵入者を威嚇
選び方のポイント	音量、電池寿命、取り付けやすさなどを考慮
取り付け方法	窓に貼り付けるか、ネジで固定
価格相場	数百円〜数千円

割れにくい窓ガラス｜高価だが効果的な選択

割れにくい窓ガラスは、特殊なフィルムや素材を使用しており、通常の窓ガラスに比べて強度が高くなっています。

空き巣がガラスを破って侵入するのを防ぐことができます。

項目	内容
特徴	特殊なフィルムや素材を使用、強度が高い
効果	ガラスを破っての侵入を防ぐ
種類	合わせガラス、強化ガラスなど
価格相場	1枚あたり数万円〜

防犯対策 DIY｜自分でできる範囲

防犯対策は、専門業者に依頼するだけでなく、自分で行うことも可能です。

窓に防犯フィルムを貼ったり、補助錠を取り付けたりするだけでも、防犯効果を高めることができます。

項目	内容
防犯フィルム	窓ガラスの強度を高める、ガラス破り対策
補助錠	クレセント錠に加えて、もう一つ鍵を取り付ける
その他	窓用センサーライトの設置、窓の周辺の整理整頓
注意点	DIYで行う場合は、安全に注意

二重ロック｜手軽に防犯性向上

二重ロックは、窓に2つの鍵を取り付けることで、防犯性を高めることができます。

クレセント錠に加えて、補助錠を取り付けるのが一般的です。

項目	内容
効果	窓に2つの鍵を取り付けることで、侵入に時間がかかる
種類	クレセント錠＋補助錠、面格子＋クレセント錠など
取り付け方法	専門業者に依頼するか、DIYで行う
価格相場	補助錠の種類による

よくある質問（FAQ）

掃き出し窓の防犯対策はなぜ重要ですか？

掃き出し窓は、その構造上、空き巣に狙われやすい侵入経路となるため、防犯対策が非常に重要です。特に、人通りの少ない場所や死角になりやすい場所に設置されている掃き出し窓は注意が必要です。

掃き出し窓の防犯対策にはどのような方法がありますか？

掃き出し窓の防犯対策には、防犯フィルムの貼付、補助錠の設置、防犯センサーの設置、面格子の設置、シャッターや雨戸の設置など、さまざまな方法があります。これらの対策を組み合わせることで、より高い防犯効果が期待できます。

防犯フィルムは本当に効果がありますか？

防犯フィルムは、窓ガラスの強度を高め、ガラス破りを困難にする効果があります。CPマーク付きの防犯フィルムを選ぶと、より高い防犯性能が期待できます。空き巣の侵入を遅らせる効果が期待できるため、有効な対策と言えます。

ホームセキュリティは費用が高いイメージがありますが、どうですか？

ホームセキュリティは、月々の料金で24時間365日体制で住まいを警備してくれるため、安心を買うという意味では有効な手段です。ALSOKやSECOMなどの大手警備会社では、ライフスタイルや予算に合わせたプランが用意されています。

DIYでできる掃き出し窓の防犯対策はありますか？

DIYでできる掃き出し窓の防犯対策としては、防犯フィルムの貼付や補助錠の設置などが挙げられます。これらの対策は比較的簡単にできるため、手軽に防犯効果を高めたい方におすすめです。

賃貸住宅でもできる掃き出し窓の防犯対策はありますか？

賃貸住宅でも、両面テープで取り付けられる補助錠や、窓に貼り付けるタイプの防犯ブザーなど、手軽にできる防犯対策があります。退去時に原状回復が可能な範囲で、できる対策を検討しましょう。

まとめ

掃き出し窓は空き巣に狙われやすい侵入経路となるため、事前の防犯対策が重要です。

この記事では、掃き出し窓が狙われる理由から、具体的な対策方法、おすすめの防犯アイテムまでを解説します。

最後に、この記事を参考に、ご自宅の掃き出し窓の防犯対策を見直してみてはいかがでしょうか。