番犬は空き巣対策になる犬種|防犯効果を上げる3つのコツと選び方

このコラムでは、空き巣対策における番犬の役割について解説します。

番犬は一定の抑止力になりますが、犬種や訓練状況によっては期待する効果が得られない場合もあります。

この記事を読むことで、番犬の防犯効果を最大限に高め、より安全な住環境を実現する方法がわかります。

警童 ひかり

番犬がいれば安心?

衛宮総護

番犬はあくまで対策の一つであり、他の防犯対策と組み合わせることが重要です

この記事でわかること

目次

空き巣対策における番犬の役割

番犬は空き巣に対する一定の抑止力として期待できますが、その効果を過信することは禁物です。

番犬が万能ではない理由、空き巣が犬を飼う家を狙う理由、犬種と訓練の重要性について解説し、効果的な空き巣対策について掘り下げていきます。

最終的には、番犬を空き巣対策に取り入れる際の注意点と、より安全な住環境を実現するための総合的な防犯対策についてご紹介します。

番犬は万能ではない

番犬は空き巣対策として有効な手段の一つですが、万能ではありません。

警察庁の調査によると、空き巣が犯行を諦める理由の一つに「住人が犬を飼っている」ことが挙げられていますが、犬種や訓練状況によっては期待するほどの効果が得られないケースもあります。

警童 ひかり

番犬がいれば安心だと思っていたけど、そうじゃないこともあるんだね

衛宮総護

番犬はあくまで対策の一つであり、他の防犯対策と組み合わせることが重要です

空き巣対策における犬の役割

番犬だけで完全に空き巣被害を防ぐことは難しく、侵入窃盗には空き巣、忍び込み、居空きなどの種類があるため、状況に応じた対策が必要です。

空き巣が犬を飼う家を狙う理由

空き巣は犬がいる家を避けるというイメージがありますが、実際には犬を飼っている家をあえて狙うケースも存在します。

番犬が普段から吠えている場合、近所からは「いつものこと」と思われ、異常事態として認識されにくくなる可能性があります。

警童 ひかり

犬がいる家は安全だと思っていたけど、逆効果になることもあるんだ

衛宮総護

油断せずに、常に防犯意識を持つことが大切です

空き巣が犬を飼う家を狙う理由

また、空き巣は犬を懐柔する手口も持っています。

犬に餌付けをして警戒心を薄れさせたり、毒物を盛って弱らせたりすることで、侵入を容易にするのです。

このような手口に対抗するためには、犬の訓練はもちろんのこと、他の防犯対策との組み合わせが不可欠です。

犬種と訓練の重要性

空き巣対策として番犬を導入する際には、犬種選び訓練が非常に重要になります。

忠誠心が高く、理解力があり、警戒心を持つ犬種が番犬に向いていると言えるでしょう。

警童 ひかり

どんな犬種でも番犬になれるわけじゃないんだね

衛宮総護

犬種によって性格や能力が異なるので、最適な犬種を選ぶことが大切です

番犬に向いている犬種

また、警察犬に採用されている犬種は、頭が良いため番犬に向いています。

ジャーマン・シェパードやドーベルマンなどが代表的ですが、柴犬やトイプードルが嘱託警察犬になる例もあります。

ただし、どのような犬種であっても、訓練は必須です。

訓練された犬であっても、餌付けなどによって警戒心が薄れる場合があるため、継続的な訓練が重要です。

防犯効果を高める番犬の犬種選び

番犬を選ぶ際、警戒心の強さ、訓練性能の高さ、室内犬としての適性の3つの要素を考慮することが重要です。

これらの要素をバランス良く兼ね備えた犬種を選ぶことで、より効果的な防犯対策が実現できます。

警戒心の強い犬種

警戒心の強い犬種は、不審者に対して警戒し、吠えたり威嚇したりすることで、犯罪を未然に防ぐ効果が期待できます。

しかし、警戒心が強すぎる犬種は、来客や近隣住民に吠えてしまうなど、日常生活に支障をきたす可能性もあるため、注意が必要です。

訓練性能が高い犬種

訓練性能が高い犬種は、飼い主の指示を理解し、適切に行動することができます。

訓練を通じて、無駄吠えを抑制したり、不審者に対する警戒心を高めたりすることが可能です。

室内犬としての適性も考慮

室内犬として飼う場合、犬の性格や飼育環境への適性も考慮する必要があります。

吠え声の大きさや運動量、抜け毛の量などを考慮し、マンションやアパートでも飼いやすい犬種を選びましょう。

空き巣対策における番犬の訓練方法

空き巣対策として番犬を飼う場合、適切な訓練を行うことが非常に重要です。

訓練によって、番犬としての能力を最大限に引き出し、防犯効果を高められます。

ここでは、服従訓練、警戒心を高める訓練、無駄吠えを抑制する訓練の概要を解説し、安全で効果的な番犬に育てるための方法を強調します。

これらの訓練は、犬の潜在能力を最大限に引き出し、より安全な住環境を実現するために不可欠です。

服従訓練の重要性

服従訓練は、番犬としての基礎を築く上で欠かせません。

犬に指示を理解させ、忠実に従わせることで、飼い主の指示に基づいた行動を促し、不測の事態にも対応できるようにします。

例えば、「待て」「お座り」「伏せ」などの基本的な指示に従えるように訓練します。

警童 ひかり

うちの犬、言うことを全然聞いてくれないんだけど…

衛宮総護

ご安心ください。服従訓練をしっかり行えば、指示に従うようになりますよ。

服従訓練を通して、犬と飼い主との信頼関係を築き、安全な番犬を育成することが重要です。

警戒心を高める訓練

警戒心を高める訓練は、番犬としての重要な要素です。

不審者や異常な音、状況対して適切に反応できるように訓練することで、空き巣対策としての効果を高めます。

例えば、インターホンが鳴った際に吠える、不審な人物に近づかないなどの行動を促します。

警戒心を高める訓練は、単に吠えさせるだけでなく、状況を判断し、適切に行動できるようにすることがポイントです。

無駄吠えを抑制する訓練

無駄吠えは、近隣住民への迷惑になるだけでなく、番犬としての効果を低下させる可能性もあります。

無駄吠えを抑制する訓練をすることで、必要な時にだけ吠えるようにコントロールし、効果的な防犯活動を可能にします。

例えば、特定の指示で吠えるのをやめさせる、無駄吠えの原因となる刺激を排除するなどの

無駄吠えを抑制することで、近隣とのトラブルを回避し、信頼関係を築きながら、効果的な番犬としての役割を果たすことが可能になります。

番犬以外の空き巣対策

空き巣対策として番犬以外の方法も重要です。

番犬と合わせて、多角的な対策を行うことで、より高い防犯効果が期待できます。

ここでは、防犯カメラの設置、センサーライトの活用、ホームセキュリティの導入という3つの対策について解説します。

これらの対策を組み合わせることで、空き巣の侵入を効果的に防ぎ、安心できる住環境を実現できます。

防犯カメラの設置

防犯カメラは、空き巣に対する抑止力として非常に有効です。

設置場所や機種の選択を慎重に行うことで、より高い防犯効果が期待できます。

近年では、様々な機能を持つ防犯カメラが販売されています。

警童 ひかり

本当に効果があるのかしら?

衛宮総護

効果的な設置場所や選び方を知りたいですよね。

防犯カメラは、設置場所を工夫することで、より効果的に空き巣対策となります。

例えば、玄関や裏口、窓など、空き巣が侵入しやすい場所に設置するのがおすすめです。

また、夜間でも鮮明な映像を記録できる赤外線カメラや、動体検知機能を搭載したカメラを選ぶと良いでしょう。

センサーライトの活用

センサーライトは、人感センサーで人の動きを感知して自動で点灯する照明器具です。

夜間の不審者の侵入を検知し、威嚇する効果があります。

光の色や明るさ、点灯時間などを調整できるものが販売されています。

警童 ひかり

センサーライトって本当に効果があるのかしら?

衛宮総護

効果的な設置場所や選び方を知りたいですよね。

センサーライトは、空き巣が侵入しやすい場所に設置することで、効果を発揮します。

例えば、玄関や裏口、庭など、人通りの少ない場所に設置するのがおすすめです。

また、明るさや照射範囲、センサーの感度などを考慮して、最適なものを選びましょう。

ホームセキュリティの導入

ホームセキュリティは、専門の警備会社が24時間体制で住居を監視するシステムです。

異常発生時には、警備員が駆けつけて対応してくれるため、非常に安心感があります。

アルソック(ALSOK)やセコム(SECOM)が有名です。

警童 ひかり

ホームセキュリティって高そうだけど、実際どうなの?

衛宮総護

費用対効果をしっかり見極めたいですよね。

ホームセキュリティの導入には、初期費用や月額費用がかかりますが、24時間体制で住居を監視してくれる安心感は何物にも代えがたいものです。

また、空き巣だけでなく、火災や急病など、様々なトラブルに対応してくれるため、万が一の備えとしても有効です。

防犯カメラ、センサーライト、ホームセキュリティなど、様々な空き巣対策がありますが、これらの対策を組み合わせることで、より効果的な防犯体制を構築できます。

ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、最適な対策を選びましょう。

安心できる暮らしのために

総合的な防犯対策の必要性

空き巣対策において番犬だけに頼るのではなく、総合的な防犯対策を講じることが重要です。

番犬は一定の防犯効果を持つものの、空き巣の手口も巧妙化しており、他の対策と組み合わせることで、より安全な住環境を実現できます。

ここでは、総合的な防犯対策の必要性と、その具体的な対策について解説していきます。

家族構成やライフスタイルに合わせた対策

防犯対策は、家族構成やライフスタイルに合わせて柔軟に対応することが大切です。

一人暮らしの女性と高齢者のいる家庭では、必要な防犯対策が異なります。

具体的には、以下のような対策が考えられます。

警童 ひかり

日中は仕事で家を空けているけど、どんな対策をすればいいんだろう?

衛宮総護

留守中の対策として、防犯カメラやセンサーライトの設置を検討してみましょう。

セキュリティ会社への相談も検討

セキュリティ会社への相談は、専門的なアドバイスを受ける上で有効な手段です。

ALSOKやセコムなどのセキュリティ会社は、住宅の状況や家族構成に合わせて最適なセキュリティプランを提案してくれます。

費用はかかるものの、24時間365日の監視体制や異常発生時の迅速な対応は、安心感につながります。

セキュリティ会社と契約する以外にも、防犯診断サービスを利用して、自宅の弱点を知ることも可能です。

よくある質問(FAQ)

番犬はどのような場合に最も効果を発揮しますか?

番犬は、不審者に対する警戒心が強く、吠えることで周囲に異常を知らせる能力がある場合に、空き巣対策として最も効果を発揮します。特に、侵入者が家の敷地に足を踏み入れた際に、即座に反応できる犬種は高い防犯効果が期待できます。

番犬として最もおすすめの犬種は何ですか?

番犬としておすすめの犬種は、ジャーマン・シェパード、ドーベルマン、エアデール・テリアなどです。これらの犬種は、忠誠心が高く、訓練性能にも優れているため、空き巣に対する警戒心を高める訓練に適しています。

訓練されていない犬でも番犬として役に立ちますか?

訓練されていない犬でも、その警戒心や吠える性質によって一定の防犯効果は期待できます。しかし、訓練された犬と比較すると、指示に従う能力や状況判断能力が低いため、空き巣対策としての効果は限定的になる可能性があります。

番犬を飼う以外に、効果的な空き巣対策はありますか?

はい、番犬以外にも効果的な空き巣対策はいくつかあります。例えば、防犯カメラの設置、センサーライトの活用、窓の防犯対策(防犯フィルムや補助錠の設置)、ホームセキュリティの導入などが挙げられます。

ホームセキュリティの導入を検討する際の注意点はありますか?

ホームセキュリティを導入する際には、費用対効果をしっかりと見極めることが重要です。初期費用や月額費用だけでなく、サービス内容や対応範囲などを比較検討し、ご自身のライフスタイルや予算に合ったプランを選ぶようにしましょう。

番犬と防犯カメラを併用する場合、それぞれの役割分担はどうなりますか?

番犬と防犯カメラを併用することで、より効果的な防犯体制を構築できます。番犬は侵入者に対する最初の抑止力となり、防犯カメラは侵入者の証拠映像を記録する役割を担います。また、防犯カメラの存在は、空き巣に対して抑止力として働く効果も期待できます。

まとめ

番犬は空き巣対策として一定の効果が期待できますが、犬種や訓練状況によっては十分な効果が得られない場合もあります。

他の防犯対策と組み合わせることで、より安全な住環境を実現することが可能です。

空き巣対策として、防犯カメラの設置やホームセキュリティの導入も検討し、安心できる暮らしを実現しましょう。

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この記事を書いた人

警備会社の現場リーダー。複数の警備チームを束ねる立場であり、会社からの信頼も厚い。防犯システムの知識に加え、護身術や交渉術にも長けている。トラブル解決能力が高く、特に緊急時のクライシス対応が得意。「人々の生活を守る」という仕事に対して強い誇りを抱いている。誰に対しても敬語で堅い

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