【新築・リフォーム時】プロが教える一戸建て防犯対策｜7選

一戸建て住宅を新築・リフォームする際、気になるのは防犯対策ではないでしょうか。

この記事では、空き巣などの侵入を防ぎ、安全な住環境を実現するための具体的な方法を解説します。

これらの対策を講じることで、安心して暮らせる住まいを実現できます。

一戸建ての防犯対策 現状と課題

一戸建ての防犯対策を考える上で現状を把握することは非常に重要です。

侵入窃盗の認知件数が増加しているという事実は、より一層の防犯意識を高める必要があります。

以下に、現状と課題について深掘りしていきます。

侵入窃盗の認知件数増加という事実

2023年には侵入窃盗の認知件数が増加に転じており、これは看過できない重要な情報です。

空き巣による被害も依然として多く、住宅への侵入手段や時間帯も把握しておく必要があります。

項目	内容
侵入窃盗の認知件数	2023年に増加に転じている
一戸建て住宅を対象とした侵入窃盗	1日に約37件発生
空き巣	侵入窃盗の約4分の1を占める
侵入窃盗の対象	一戸建て住宅が全体の30.5%を占める

一戸建て住宅に住むみなさんは、このような現状を踏まえ、防犯対策を強化する必要があると言えるでしょう。

窓からの侵入が多い現状

侵入経路として窓が最も多く、無締りやガラス破りによる侵入が多いという現状があります。

窓の防犯対策を強化することは、空き巣対策において非常に有効な手段となります。

一戸建て住宅の窓は、空き巣にとって格好の侵入経路になりやすいことを覚えておきましょう。

新築・リフォーム時の防犯対策 具体策

新築やリフォーム時は、既存の住宅に比べて防犯対策を施しやすい絶好の機会です。

侵入窃盗犯は、下見で侵入しやすい家かどうかを判断する」とも言われているため、最初から防犯対策を講じておくことが重要です。

具体的には、侵入経路となりやすい箇所の見直し、玄関ドアの防犯性向上、窓の防犯強化などが挙げられます。

これらの対策を総合的に行うことで、泥棒の侵入を未然に防ぐことが可能です。

侵入経路となりやすい箇所の見直し

侵入経路となりやすい箇所を見直すことは、新築・リフォーム時の重要な防犯対策の一つです。

外構、庭、駐車場など、家の周りの環境全体を考慮して対策を講じることが重要です。

庭

庭は、泥棒が侵入する際の隠れ場所になる可能性があります。

対策	内容
庭木の剪定	見通しを良くして死角をなくし、泥棒が隠れにくい環境を作る。
防犯砂利	歩くと音が出る防犯砂利を敷くことで、泥棒の侵入を音で知らせる。
センサーライト	人感センサー付きライトを設置し、不審者の接近を自動で検知して照らす。
監視カメラ	死角になりやすい場所に設置することで、泥棒を牽制する。
侵入防止柵	高さのある柵を設置することで、物理的に侵入を困難にする。

塀

塀は、泥棒が乗り越えて侵入する足場になることがあります。

対策	内容
高さを高くする	泥棒が簡単に乗り越えられない高さにする。
侵入防止器具設置	有刺鉄線や忍び返しなどの侵入防止器具を設置する。
死角を作らない	フェンスや生垣など、死角となるものをなくす。

駐車場

駐車場は、車の陰に隠れて泥棒が侵入する可能性があります。

対策	内容
カーポート	人感センサー付きライトを設置し、不審者の接近を自動で検知して照らす。
防犯カメラ	死角になりやすい場所に設置することで、泥棒を牽制する。
車両盗難防止装置（カーアラーム）	車に近づく人を検知して、大音量のアラームを鳴らす。

これらの対策を組み合わせることで、より効果的な防犯対策が実現します。

玄関ドアの防犯性向上策

玄関ドアは、住居への侵入経路として最も一般的な場所の一つです。

ピッキングやサムターン回しといった手口に対する対策として、「ワンドア・ツーロック」を徹底することが重要です。

補助錠の設置

補助錠を設置することで、ドアの防犯性を大幅に向上させることが可能です。

種類	特徴	メリット
面付け補助錠	ドアの内側に取り付けるタイプの補助錠。	取り付けが比較的簡単で、既存のドアにも設置可能。
鎌錠	デッドボルトが鎌状になっている補助錠。	バールなどによるこじ開けに強い。
内溝シリンダー錠	シリンダー内部の形状が複雑で、ピッキングに強い。	ピッキング対策として有効。
電気錠	電気的な制御で施錠・解錠を行う補助錠。	スマートフォンやカードキーで解錠できるため、利便性が高い。
暗証番号式	暗証番号を入力することで解錠する補助錠。	鍵を持ち歩く必要がない。

ドア本体の強化

ドア本体を強化することで、ドア自体の破壊を困難にすることが可能です。

対策	内容
ドアの交換	防犯性能の高いドアに交換する。
防犯フィルムの貼り付け	ドアのガラス部分に防犯フィルムを貼り付けることで、ガラスの破壊を困難にする。
ドアガードの設置	ドアを開ける際に、外部から侵入者が押し入るのを防ぐためのドアガードを設置する。
ドアチェーンの設置	ドアを開ける際に、外部から侵入者が押し入るのを防ぐためのドアチェーンを設置する。

スマートロックの導入

近年では、スマートフォンで鍵の開閉ができるスマートロックも登場しています。

種類	特徴	メリット
電子錠	暗証番号やICカードなどで解錠するタイプ。	鍵を持ち歩く必要がなく、紛失の心配がない。
スマートフォン連携	スマートフォンアプリで解錠するタイプ。	スマートフォンを鍵として利用できるため、利便性が高い。遠隔操作で鍵の開閉が可能。
オートロック機能	ドアが閉まると自動的に施錠する機能。	鍵のかけ忘れを防ぐ。

これらの対策を講じることで、玄関ドアからの侵入リスクを大幅に低減できます。

窓の防犯強化

窓からの侵入は、空き巣の手口として非常に多く、特に一戸建て住宅では注意が必要です。

窓の防犯対策を強化することで、侵入を未然に防ぎ、安全な住環境を実現できます。

防犯フィルムの貼り付け

防犯フィルムは、窓ガラスに貼り付けることで、ガラスの強度を高め、破壊を困難にする効果があります。

種類	特徴	メリット
透明フィルム	ガラスの透明度を保ちながら、強度を高める。	景観を損なわずに防犯対策が可能。
UVカットフィルム	紫外線カット効果があり、家具やカーテンの色あせを防ぐ。	防犯対策と同時に、紫外線対策も可能。
遮熱フィルム	夏場の暑さを軽減する効果があり、冷房効率を高める。	防犯対策と同時に、省エネ効果も期待できる。

防犯ガラスへの交換

防犯ガラスは、特殊な中間膜を挟み込んだ合わせガラスで、破壊に強い構造になっています。

種類	特徴	メリット
合わせガラス	2枚のガラスの間に特殊なフィルムを挟み込んだもの。	ガラスが割れても破片が飛散しにくく、安全性が高い。
複層ガラス	2枚のガラスの間に空気層を設けたもの。	断熱性が高く、冷暖房効率を高める効果がある。
網入りガラス	ガラス内部に金属製の網を封入したもの。	火災時にガラスが割れても、破片の飛散を防ぐ効果がある。

面格子の設置

面格子は、窓の外側に取り付ける格子状の構造物で、物理的に侵入を防ぐ効果があります。

種類	特徴	メリット
固定式	壁に固定された面格子で、取り外しが困難。	防犯性が高い。
可動式	必要に応じて開閉できる面格子。	換気や掃除の際に便利。
デザイン格子	デザイン性の高い面格子で、外観を損なわずに防犯対策が可能。	住宅の外観に合わせてデザインを選べる。

雨戸・シャッターの設置

雨戸やシャッターは、台風や強風対策だけでなく、防犯対策としても有効です。

種類	特徴	メリット
防火雨戸	防火性能を持つ雨戸で、火災時の延焼を防ぐ効果がある。	近隣からの火災の延焼を防ぐ。
シャッター	スラットと呼ばれる細長い板を組み合わせたもので、開閉が容易。	防犯性だけでなく、断熱性や遮音性も高い。
電動シャッター	スイッチ操作で開閉できるシャッター。	開閉操作が簡単で、高齢者や体の不自由な方でも扱いやすい。

これらの対策を組み合わせることで、窓からの侵入リスクを大幅に低減し、安全な住まいを実現できます。

セキュリティ会社選びと安全な住まいづくり

新築やリフォーム時にホームセキュリティを導入することは、空き巣などの侵入窃盗から家と家族を守るために非常に重要です。

セキュリティ会社選びは、家族構成やライフスタイルに合わせたプランニング、そして補助金制度の活用検討が大切です。

これらの要素を考慮することで、より効果的な防犯対策が可能になります。

安心して暮らせる住まいづくりのために、ホームセキュリティの導入を具体的に検討していきましょう。

ALSOK ホームセキュリティ検討のすすめ

ALSOKのホームセキュリティは、セルフセキュリティとオンラインセキュリティの2種類から選択可能です。

セルフセキュリティは手軽に導入でき、オンラインセキュリティはプロのサポートを受けられる点が特徴です。

どちらを選ぶかによって、費用やサービス内容が異なってきます。

各家庭の状況に合わせて、最適なプランを検討することが大切です。

ALSOKのホームセキュリティを検討することで、より安全で安心な住まいづくりを実現できます。

家族構成や生活スタイルに合わせたプランニング

家族構成や生活スタイルに合わせて、最適な防犯対策を講じることが重要です。

例えば、共働きで日中家に誰もいない家庭や、小さな子供がいる家庭では、それぞれ異なる防犯対策が必要になります。

共働きの場合は、外出中のセキュリティを強化するために、ALSOKのオンラインセキュリティがおすすめです。

小さなお子さんがいる場合は、ALSOKのセルフセキュリティで、手軽に防犯対策を始めるのも良いでしょう。

家族構成	生活スタイル	おすすめの対策
共働き夫婦	日中不在が多い	ALSOKのオンラインセキュリティ: 24時間365日の監視体制で、異常発生時には警備員が駆けつけます
小さな子供がいる家庭	在宅時間が長い	ALSOKのセルフセキュリティ: 必要な機器を選んで手軽に導入できます。非常ボタンやセンサーを設置することで、緊急時にも対応できます
高齢者のいる家庭	夜間の不安が多い	センサーライト: 人感センサー付きのライトを設置することで、不審者の侵入を検知し、威嚇効果を発揮します
一人暮らしの女性	防犯意識が高い	防犯ブザー: 持ち運び可能な防犯ブザーを携帯することで、外出先での緊急事態にも対応できます
長期不在が多い家庭	旅行や出張が多い	スマートロック: スマートフォンで鍵の開閉ができるスマートロックを導入することで、鍵の閉め忘れを防ぎます。ALSOKロック: 万が一に備えてALSOKロックを導入します
ペットを飼っている家庭	留守中のペットが心配	見守りカメラ: 留守中のペットの様子をスマートフォンで確認できる見守りカメラを設置します

家族構成や生活スタイルに合わせた防犯対策を計画することで、より安心して快適な生活を送ることができます。

補助金制度の活用検討

防犯対策には費用がかかるため、国や地方自治体が提供する補助金制度の活用を検討することが大切です。

これらの制度を利用することで、費用負担を軽減しながら効果的な防犯対策を実施できます。

例えば、ALSOKでは、以下のような補助金制度が利用できる場合があります。

補助金制度名	内容
地方自治体の防犯対策補助金	防犯カメラやセンサーライトの設置費用の一部を補助: 地域の防犯対策を推進するために、各自治体が独自に提供しています
国の住宅リフォーム補助金	防犯性能の高い窓やドアへの改修費用を補助: 断熱性能の向上と併せて、防犯性能の向上も図ることができます
ALSOKの防犯設備導入支援サービス	ホームセキュリティの導入費用の一部をALSOKが負担: 初期費用を抑えて、手軽にホームセキュリティを導入できます
防犯協会などの団体が提供する補助金	防犯設備の購入費用を補助: 地域の防犯活動を支援するために、各団体が独自に提供しています
防災科研の助成金	安全・安心な社会の実現に貢献する研究開発や社会実装を促進

補助金制度を賢く活用することで、経済的な負担を軽減しつつ、住まいの安全性を高めることができます。

よくある質問（FAQ）

新築時に特に注意すべき防犯対策はありますか？

新築時は、設計段階から防犯を考慮することが可能です。周囲の目を遮る庭木や塀を避け、足場になるものを置かないようにしましょう。玄関ドアや窓には補助錠をつけ、防犯サッシや防犯ガラスを導入することも有効です。

リフォーム時にできる防犯対策はありますか？

リフォーム時には、既存の住宅に防犯対策を施すことが可能です。玄関ドアの交換や補助錠の設置、窓ガラスを防犯ガラスに交換する、防犯フィルムを貼るなどの対策が効果的です。

ホームセキュリティは必要ですか？

ホームセキュリティの導入は、空き巣などの侵入窃盗から家と家族を守るために有効な手段です。ALSOKのようなセキュリティ会社のサービスを検討することで、より安全で安心な住まいづくりができます。

庭の防犯対策で重要なことは何ですか？

庭は泥棒が侵入する際の隠れ場所になる可能性があるため、見通しを良くすることが重要です。庭木の剪定や防犯砂利の設置、センサーライトの設置などが効果的です。

窓の防犯対策で効果的な方法はありますか？

窓からの侵入は空き巣の手口として多いため、防犯フィルムの貼り付け、防犯ガラスへの交換、面格子の設置などが有効です。雨戸やシャッターの設置も防犯対策として役立ちます。

防犯対策にはどのくらいの費用がかかりますか？

防犯対策にかかる費用は、対策の種類や範囲によって異なります。補助金制度を活用することで、費用負担を軽減しながら効果的な防犯対策を実施できます。お住まいの自治体のホームページやALSOKに相談して確認することがおすすめです。

まとめ

この記事では、新築・リフォーム時に考慮すべき一戸建ての防犯対策について解説しました。

空き巣などの侵入を防ぎ、家族が安心して暮らせる住環境を実現するための具体的な方法を詳しくご紹介します。

これらの対策を参考に、ご自身の住まいに最適な防犯対策を検討し、安全な住まいを実現しましょう。